内容は本人とは関係ありません、メイビー(汗
2004年2月17日 空想・妄想2月17日
街並が夕暮れ色に染まり始めた頃
一人の青年が沈静な面持ちで立ち上がった。
「行くのか?」
青年の傍らには彼よりも少し年端を重ねた男が座っている
男は立ち上がる青年に視線を送り、彼の意思を確かめる
「ああ、待たせるのは好きじゃない。」
青年は何処を見るでもなく、その視線は宙を見つめている
男は納得したように頷き、軽く別れの挨拶を言い去っていく
それに答えるでもなく彼も歩き出した
あの時なら、まだ話し合う余地はあっただろう
だが、今となっては他に道はない
殺るか殺られるか、二つに一つの答えしかない決闘だ。
今更、過ぎた事を悔やんだりはしない
しかし、あいつはあの時、確かに拒絶したのだ
そして自分を、今では組織を裏切っている
もう、あいつは自分達の仲間ではない
奴に引導を渡して、漢の矜持とは何かを示す必要がある
自らを救おうと思わない奴は、例え神でも救えないのだから…
奴の帰り道で待つ間は何も悩む事なく過ぎていた
あと数分で奴はここを通るだろう
そして、自分はあいつを殺すだろう
そう、あとほんの少し…
辺りは暗くなり始めた黄昏の色だった
奴が来た
無防備にもポケットに手を突っ込んでいる
普段ならば余裕と受け取れる態度だが、今はただ迂闊なだけだ
近寄ってくる、こちらの気配には気付いていない
所詮はその程度の男だったのだ
そう心の中で念じ、青年はヘッド・フォンをつけている敵の前に立ちはだかった
敵に青年の影が見える
視線を青年に向けると敵は僅かに微笑んだようだった。
「よぉ、兄弟。今日も説教するつもりか?」
敵は片手を上げた、脇が隙だらけだった。
青年は挨拶を返さず敵に走りよりナイフを突き刺す
くぐもった声が、鈍い感触が、錆付いた鉄の匂いが、鮮明な赤が青年を刺激した
始めて突きたてたナイフの感触は思ったよりも重かった。
そのまま横に傷口を広げるように払う
血が、赤黒い血が青年の手を染めた
青年の足元には未だ苦しげに塞がる事のない腹を押さえるあいつの顔が苦悶に歪む様がある
不思議なほど自然に青年は彼の脊椎にナイフを突きたてた
溢れ出る血があいつから声すら奪い、硬質な金属があいつの神経を遮断した
2度3度と痙攣した後に沈黙した
死体はそのままに残し、青年は男のもとへと向かった
法廷の壇上にて、青年は罪の一切を担い服役している
後悔はなかった、ただ今でもあいつの笑顔がちらついて離れない
悪い夢のように今でも、これからも離れる事はないだろう。
うぃ、日記に書く内容が無いだけです(汗
街並が夕暮れ色に染まり始めた頃
一人の青年が沈静な面持ちで立ち上がった。
「行くのか?」
青年の傍らには彼よりも少し年端を重ねた男が座っている
男は立ち上がる青年に視線を送り、彼の意思を確かめる
「ああ、待たせるのは好きじゃない。」
青年は何処を見るでもなく、その視線は宙を見つめている
男は納得したように頷き、軽く別れの挨拶を言い去っていく
それに答えるでもなく彼も歩き出した
あの時なら、まだ話し合う余地はあっただろう
だが、今となっては他に道はない
殺るか殺られるか、二つに一つの答えしかない決闘だ。
今更、過ぎた事を悔やんだりはしない
しかし、あいつはあの時、確かに拒絶したのだ
そして自分を、今では組織を裏切っている
もう、あいつは自分達の仲間ではない
奴に引導を渡して、漢の矜持とは何かを示す必要がある
自らを救おうと思わない奴は、例え神でも救えないのだから…
奴の帰り道で待つ間は何も悩む事なく過ぎていた
あと数分で奴はここを通るだろう
そして、自分はあいつを殺すだろう
そう、あとほんの少し…
辺りは暗くなり始めた黄昏の色だった
奴が来た
無防備にもポケットに手を突っ込んでいる
普段ならば余裕と受け取れる態度だが、今はただ迂闊なだけだ
近寄ってくる、こちらの気配には気付いていない
所詮はその程度の男だったのだ
そう心の中で念じ、青年はヘッド・フォンをつけている敵の前に立ちはだかった
敵に青年の影が見える
視線を青年に向けると敵は僅かに微笑んだようだった。
「よぉ、兄弟。今日も説教するつもりか?」
敵は片手を上げた、脇が隙だらけだった。
青年は挨拶を返さず敵に走りよりナイフを突き刺す
くぐもった声が、鈍い感触が、錆付いた鉄の匂いが、鮮明な赤が青年を刺激した
始めて突きたてたナイフの感触は思ったよりも重かった。
そのまま横に傷口を広げるように払う
血が、赤黒い血が青年の手を染めた
青年の足元には未だ苦しげに塞がる事のない腹を押さえるあいつの顔が苦悶に歪む様がある
不思議なほど自然に青年は彼の脊椎にナイフを突きたてた
溢れ出る血があいつから声すら奪い、硬質な金属があいつの神経を遮断した
2度3度と痙攣した後に沈黙した
死体はそのままに残し、青年は男のもとへと向かった
法廷の壇上にて、青年は罪の一切を担い服役している
後悔はなかった、ただ今でもあいつの笑顔がちらついて離れない
悪い夢のように今でも、これからも離れる事はないだろう。
うぃ、日記に書く内容が無いだけです(汗
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