2月29日 閏年 雨後曇

さて、私の妹は非常に若くして、妻となり母親となりました。
とある男と付き合い出しているという話を聞いて半年もせず
私は呼び出されました(汗
なんと【できちゃった】そうです(苦笑
で、その報告と相手の男との対面を兼ねて呼び出された時の模様です

当日、仕事が終わり急いで実家へ帰ると奥の間へ通されました
二人はそこに並んで座っていました。
私は二人の前に居を正して正座しました。
妹が男を紹介します。
年は私より上だと言いましたが、全体から感じる印象は頼りなく
1児の父となるには不安があると思いました
紹介が終わり、私も挨拶をすると男の方はここに至った経緯を話し出しました
詰まり詰まり、言葉と思考が噛み合っていない、人に意思が伝わらない話し方は
聞き手が優秀でなければ脈絡すら掴めないでしょう
しかし頭の回転が早い私は向こうの言葉を読み、先読みながら聞きました
まぁ、成り行きで出来てしまったけれど、出来てしまったからには
責任を持って育てて行きたい、というような論旨でした
私は妹に対してはかなりシビアになっていた時期だったので
先々のビジョンを求めました
が、どうやらこちらの意図は伝わっていない様子
私も歪曲表現が多いのですが、伝わらない時はストレートに行くしかありません
「あなた方の考えは分かった、だが貴方達が人の親になるという責務に耐えられるとは思えない、私は反対だ」
と、私は反対という旨を告げ、妹には堕胎を勧めました。
生命の云々という道徳観も尊いですが、実際問題
親の出来ない親を持った子供は不幸だと思います
ただ声高に【生まれてきた命を親のエゴだけで殺してはならない】
という論旨の言葉を私は力いっぱい否定します!
子供は産んでくれる親を選ぶ事は出来ないのだから
親として相応しくない者は子供を産むべきではないと考えます

私の発言が終わり向こうは自分達の覚悟(内容は生温い)を語り、
一歩も引かない姿勢を表しています
ここで私は天を仰ぎました
父が生きていたならば、もっと違う顛末もあっただろうに、と
そうこうしているうちに男は帰っていきました
私は母と妹に対し、相当冷たい事を言いました
生命の尊厳なんてもんは産まれて満足に生きてきた奴にしか吐けない言葉だと…
それに対し母は、お前を育てた自分がいるのだから育てられる、と言いました
確かに育ちはするだろう
だが!人は育つだけが人生ではない!
ただ生きただけではなく【如何に生きたか!】が大切で貴方達には
子供に対して、そこまでの対応は出来ないだろう、と言いました
そして私は、この話は承諾できないと突っぱねています

私は反ヒューマニスト的だと言われる事を全く怖れません
ただ、哀しいだけです
親として未成熟な親を持つ子供が不幸だと思うんですよ
そういう親は子供に対して、何ら考慮なく当たり、辛い思いをさせていくんです
それでも産まれてきて幸せだと言えますか?
本当の大人は自分達に出来ない事をしようとはしません
それが可能なのは若さがあるからです
そして若さは時に無謀と隣合わせになっていて、先が見えない事でも
果敢に雄々しく勇気をもって破滅していくだけだと思います
私も妹が立派な大人になっていて、その上での判断ならば承服します
だが、彼等彼女等の考えは甘く、何がしかの御都合主義な
ドラマのワンシーンのようなそんな気持ちで自分達の境遇を
受け入れているように思うのです

そして、現在
妹の夫はドメスティック・バイオレンスと成り果てています
実際に親になって自分の時間は束縛され、
子供に奪われる時間が増す度に重責となり
その反動が出ているのでしょう
精神的に未熟だった事は前もって分かっていたはずなのに妹は
もう別れたいといって現在、離婚の協議中(これも色々面倒なんですよ)
相手方は離婚を呑む気はないらしいです(苦笑
親として、夫としての責務を放棄しているのにどの面提げて
離婚しないのか笑えますが(苦笑
とりあえず、妹が18歳になるまでは現在の状況で両者を離して
生活するようです
私も何度か訪問して殴り飛ばしてやろうか、と思ったのですが
如何せん向こうは自衛隊上がりの軍人です(汗
私如きが敵うはずもなく(嘘
あくまで大人として交渉術を活用して収めようと思っています
今は暴力の時代ではないですからね(微笑

コメント